韓国ドラマ『シティーホール』完全攻略ガイド〜お茶汲みミレに、ドラマチックな人生を!
里長選挙でごった返す中でも、全く選挙に関心なく後片付けに専念し、職場では得意のコーヒー入れができてご機嫌。ミレはそんな市職員です。ある日、新しい副市長が赴任してきました。ミレがコーヒーを持って行くと、新任副市長チョ・グクは「おいしい」と返してくれました。その言葉にミレはハートをわしづかみにされます。
市議会で市長の公金流用事件を巡り、与党と野党が大混乱する中、市会議員のミン・ジョファの提案で「イワシ娘コンテスト」というミスコンが開催されることになりました。賞金2千万ウォンが出るとあって、借金を抱えるミレは参加を決意。市長室にコーヒーを持って乗り込み、コンテストの仕切りをグクにやらせるようにと迫りました。
グクはコンテストを仕切るのが嫌でたまらず、文化観光局長イ・ジョンドにその役を押しつけようとします。一方、ミレは7年間の全有給休暇を投入し、コンテストに出場しました。合宿に入ると、最終候補15人は若くてナイスバディの美女ばかり。しかしミレは36歳にも関わらず、スムーズにプログラムをこなしていきます。
コンテストのプログラムとして、ボランティアでギョンヒおばあさんの家の修理することになりました。作業をしていると、抜き打ち的に市長が訪問してきます。市長に顔を売りたいミス候補たちは、仕事を投げ出し市長と食事に行ってしまいました。それでもミレは1人で修理を続け徹夜します。翌朝、合宿所に戻ると、無断外泊したという理由で、グクに参加資格を剥奪されてしまいます。
『シティーホール』は、2組のゴールデン・コンビの絶妙な意気が支えています。ひとつは『パリの恋人』『オンエア』の、演出シン・ウチョルと脚本キム・ウンスク。10年にはヒョンビンとハ・ジウォン主演の『シークレット・ガーデン』で再びタッグを組んでいます。もうひとつはもちろん、主役の2人。キム・ソナはチャ・スンウォンと以前から共演したかったと言い、「既婚者だから気楽だしね!」と笑いをとることも忘れません。
地方自治や大統領選挙まで取り上げるドラマだけに、政治に関わる名がついた登場人物もいます。ミレは未来、チョ・グクは祖国、ミン・ジュファは民主化、ジョンドは正道、ミレの母ユ・クォンジャは有権者を意味しています。また韓国ならではの政治の不思議も出てきます。例えばデモ屋。彼らは人に雇われたプロ集団で、予めマスコミを連れてやってきます。なるたけ派手に立ち回り、テレビや新聞に扱ってもらうことが目的と言われます。
ミレは出世できない公務員。キム・ソナが演じてきた役では、『ラブ・トレジャー』のやり手文化庁職員より、『私の名前はキム・サムスン』のサムスンに似ていると制作陣は考えていました。そのためキム・ソナに、サムスンのように太れと求めました。しかしキム・ソナはミレは純粋で可愛い女性だと解釈。また過去のキャラクターにひきずられたくないと、敢えてダイエットしました。その成果は、イワシ娘大会のドレス姿で証明されます。
ちょうど韓国でこのドラマが放映中にノ・ムヒョン前大統領の逝去が重なり、チョ・グクのモデル探しが大きな話題となりました。グクはイケメンのエリート官僚。そこで第一候補となったのは、同姓同名のソウル大のチョ・グク教授でした。チョ教授は新聞や雑誌のコラム執筆やテレビ出演で顔が知られ、その知名度からソウル市の市長候補にも上がったことがあります。 とてもハンサムで、大学の講義は女子学生が多いことでも有名です。
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