韓国ドラマ:『チャクぺ−相棒−』完全攻略ガイド〜ねじれた二人の縁
雷鳴の轟く夜、キム進士の屋敷では夫人が難産に苦しんでいました。夫人は男の子を産んで亡くなります。同じ頃、マクスンという女も粗末な小屋で男の子を産み落としました。数日後、キム進士は産まれたばかりの息子ギドンのため、マクスンを乳母に迎えました。マクスンはギドンに乳をあげながら、置いてきた我が子チョンドゥンのことが気になって仕方ありません。彼女はこともあろうにギドンとチョンドゥンを入れ替えてしまいます。
両班の子になって15年
ギドンは勉強嫌いのガキ大将に成長しました。学堂をさぼって狩猟に出かけたり、誰彼構わずケンカをふっかける毎日。家に帰れば素行の悪さを継母や父に叱られたくないので、乳母のマクスンの部屋に逃げ込みます。彼は恋をしていて、ドンニョのこともマクスンに相談しました。ある日、狩猟で出入りする村で役人の横暴を目にし、がまんできずに抵抗し殴られます。大ざっぱで荒々しい性格ですが、ギドンは正義感の強い青年に育ちました。
父に育てられて15年
チョンドゥンはセドルを父と思って育ちました。生まれながらに学問好きで、物乞いながら字が読め計算ができました。礼儀正しく賢いので、市場の人々に好かれていました。ある日、県監(ヒョンガム)の列を遮ったとしてひどく痛めつけられ、瀕死の状態となります。これも身分が低いためだと痛感し、学問を身につけたくて学堂の前まできました。入れずに地面に文字を書いていると、ギドンに蹴られます。これが二人の出会いとなりました。
勇気を出したら
かねてからチョンドゥンの学識に関心していたソンは、学堂の入門を許します。チョンドゥンは大きな夢が叶い天に昇るほどの気分になります。さらにもう一つの夢を叶えようと、マクスンに会いに行きます。マクスンを実母ではないかと思い続け、直接、確かめたかったのです。後ろから「オモニ」と呼びかけると、マクスンは返事はおろか真っ向から否定して逃げていきました。チョンドゥンはセドルに親のことを聞かせてくれとせがみます。
正義+知恵=相棒?
前々からチョンドゥンとドンニョが親しくしているのを見て、ギドンは嫉妬しチョンドゥンの書物を取り上げてしまいます。ギドンが土下座するまで返さないと脅すと、チョンドゥンは決闘で決めようと提案します。二人は本気で殴り合います。そうしているうちに友情を感じるようになり、生涯の親友となりチャクペ(相棒)になりました。二人はまだ若く世の不正を質す力はありませんが師であるソンの教えを胸に刻み、やがて成人します。…悪を許さない捕校と、悪を懲らしめる義賊に。
元アイドルだったダリ
一重まぶたで古典的な風貌のダリ役のソ・ヒョンジン。彼女はガールズグループ「ミルク」のメンバーでした。ミルクは01年にアルバム1枚リリースして解散したため、ソ・ヒョンジンはミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に出演したのを機に女優に転身しました。今回は『ファン・ジニ』に続き、2度目の時代劇です。女優のク・ヘソンと親しく、ク・ヘソンの監督した映画『愉快なコンパニオン』『妖術』に主演しています。
子役に演技力に緊張
チョン・ジョンミョンはソ・ヒョンジン、イ・ムンシクと馬で走るシーンを撮影中、狭い道を無理に通り落馬するというアクシデントに見舞われました。ちょうど好評だったチョンドゥンの子役のノ・ヨンハクから成人役のチョン・ジョンミョンはバトンを渡された時で「プレッシャーで頭が真っ白になるほど」緊張していた時でした。撮影が中断しないよう集中してやるしかないと俳優として覚悟を固め、鎮痛剤を飲みながら撮影を続けました。
チームメイトのアドバイス
『神の天秤』『美しき人生』『楽しい我が家』そして『チャクペ−相棒−』とイ・サンユンは途切れることなく活動しています。このエネルギーを支えたのは、共演者のアドバイスでした。『人生は美しい』ではキム・ヘスクから「自分が持っていたものを、いったん捨てなさい」と言われ緊張から解放されたました。今回はチョン・ジョンミョンでした。彼は芸能人バスケットボールのチームメイトなので、遠慮なくアドバイスし合えました。
カナダから来たギドン
ギドンの10代を演じたチェ・ウシクは、インターネットで韓国で数々のオーディションが行われていることを知って「なぜかうまくいきそうな自信があって」カナダから韓国にやってきました。両親は一度やらせてみたら、諦めもつくだろうと送り出してくれました。デビュー作の『別巡検シーズン3』の出演時間は全て合わせて16秒。 今作で初めて大きな役をつかみました。屈託のない笑顔や演技が好評となり、『根の深い木』『屋根部屋のプリンス』とたて続けに出演しています。